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傷病手当の時効や申請のタイミング

2025.09.06

みなさんこんちは、なか事務所の宮城です。
今回は、最近相談が多かった件で、傷病手当の時効や申請のタイミングについてブログに
書いてみました。


忘れると損!申請には「2年の時効」があります!


傷病手当金を受け取る権利には2年の時効があります。具体的には、「病気やケガで働けなかった日ごとに、その翌日から2年」を過ぎてしまうと、その日に対する手当金は請求できなくなります。
例えば、医師の証明で労務不能日として2025年9月6日から働けなかったと証明をもらった場合、その分の傷病手当金を請求する権利は、2年後の2027年9月5日を過ぎると時効で消滅してしまいます。
「後でまとめて申請しよう」と思っているうちに、気づいたら時効が過ぎていた…というケースも少なくありません。時効は必ず意識しておきましょう。


申請のタイミングと単位

傷病手当金は、療養で休んだ後、その期間に対して「事後申請」するのが基本です。つまり、「休んだ実績」をもとに申請書を作成し、提出します。

申請は「1ヶ月ごと」がおすすめ手続の際には給与の締めに合わせて1ヶ月単位での申請を推奨しています。例えば、末締めの会社に勤務しているかたが9月1日から9月30日まで休んだ場合、9月が終わった後にその1ヶ月分の申請書を作成し、提出するといった流れです。

数ヶ月分をまとめて申請することも可能ですが、以下の理由から1ヶ月ごとの申請が安心です。

  • 生活費の確保: 申請から振り込みまでには通常1〜2ヶ月かかるため、まとめて申請すると収入のない期間が長引いてしまいます。
  • 手続きの簡素化: 長期間分を一度に申請すると、医師や会社に記入してもらう内容が複雑になり、かえって時間がかかる場合があります。
  • 時効のリスク回避: 定期的に申請することで、申請忘れや時効を防ぐことができます。


初回申請と2回目以降

  • 初回申請: 休み始めてから最初の待期期間(連続3日間)が経過し、4日目以降の休業日が1日でも発生したら、その期間について申請が可能です。ただし、ある程度まとまった期間(例:給与の締め日まで)で申請するのが一般的です。初回は審査に時間がかかり、振り込みまでに1〜2ヶ月程度かかることが多いです。
  • 2回目以降: 一度支給が決定すれば、2回目以降の審査はスムーズに進むことが多く、振り込みまでの期間も初回より短くなる傾向があります(それでも2週間〜1ヶ月程度が目安です)。



ポイントまとめ 📝

  • 時効は2年!: 働けなかった日ごとに発生するので、遡って申請はできるが期限があります。
  • 申請は事後申請: 休んだ期間の実績をもとに申請します。
  • 1ヶ月ごとが基本: 生活費の安定と手続きのしやすさから、月単位での申請が推奨されます。
  • 早めに相談: 休職することが決まったら、早めに会社の担当者(人事・総務など)に傷病手当金の申請について相談し、手続きの流れを確認しておきましょう。

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